どの支援にも満足できず、痛みと痺れに縛られた生活
自ら運転して職場復帰、登山や趣味も満喫する充実ライフへ
  • N様(仮名)
  • 居住地:東京都中央区
  • 年齢:50代
  • 性別:男性
  • 診断名/症状:脊椎損傷・疼痛、感覚障害
  • 生活環境:妻さまと二人暮らし
  • 発症から期間:3年

ご本人の希望

「とにかく手の動きを良くしたい」
「リハビリ病院でやっているような積木並べとかはしたくないです」

ご家族の希望

妻「少しでも自立できるところがあればいいなと思っています」

OTキャンプでの成果

当初の状況
クライアントは、脊髄疾患由来の痺れや痛み、そして動作時の痙性により、身体的・精神的ストレスが非常に大きい状態でした。
表情は硬く、普通の椅子に座ることも難しく、車いすを3台借りて使い分けており、生活動作全般でヘルパーの支援を要している状況でした。
仕事よりも「リハビリ優先」でほぼ毎日違うリハビリを受けていた一方、リハビリ以外で自発的に行えることはほとんどありませんでした。

これまで手あたり次第に様々な機能回復型の支援やサービスを試されましたが、どれも満足には至らなかったようで、改善につながる実感も得られず後先が不安なご様子でした。

特に、「手がよくなるなら、なんでもやってほしい」「とにかく手を使いやすくしたい」という強い想いから、私へのオファーがありました。
当初は、これもまた手あたり次第に試すリハビリの一つという意識だったと思われますが、私のサポートが、生活全体やクライアントの主体性・楽しみを重視したサポートであるという点が他とは違う切り口でできることに興味を引いたようで、サポートを開始するきっかけとなりました。


サポートの内容
目標:手の動きを良くすること

クライアントの希望に沿ったサポートを行うとともに、生活全般を包括的にアセスメント。
身体機能に偏ったネガティブな状態から、少しずつ意味のある活動・参加に目を向けられるよう、プログラムを立案・準備・実践しました。

協働した活動の一例
・アーチェリー
・スイーツ(オーギョーチ、他)づくり
・燻製作り
・蕎麦打ち
・味噌づくり
・お茶淹れ
・コーヒー豆から炒って至福の一杯を淹れる
・ソープカービング
・登山
・ワインの栓を開けてみんなに振舞う
・書道

その他サポートの一部
・車の改造に関する仲介とサポート
・車いすの選定・調整
・ご家族、ヘルパーへの介助指導
・仕事と趣味活動のバランスを考えた生活デザイン
・ご家族やケアマネ、関わる方々との連携を通じて、クライアントの主体性を最大限に引き出すサポート


サポートの成果
クライアントは当初限られた生活しか送れていませんでしたが、現在は自ら運転してフルタイムで職場復帰を果たしました。

表情は大変柔らかくなり、趣味の登山に月1回挑戦したり、ワイン仲間との会や家族旅行を楽しむなど、生活全般が充実されています。
痛みや痺れは残るものの、クライアント自身からは
「したかったことができて、それもがリハビリになるんだと思った」
「平川さんが提案する作業を通じて、もっと自分の可能性を広げていきたい」

という言葉が聞かれるようになりました。
また、「してもらうことがリハビリ」「リハビリは受けるもの」という認識から、自ら挑戦し、生活を楽しみながら能力を高める生活へと変化。
介入前には考えられなかった笑顔を見せるようになり、主体的にしてみたいこと、挑戦したい事が聞かれるようになりました。

実現したこと&新たな挑戦リスト
・登山で登りたい山に挑戦できた、登頂後の一杯を満喫
・スキーで転ばずに滑走できた
・車の運転が自由にできるようになった
・ハワイやイタリアへの旅行に行けた
・ゴルフに挑戦できた
・仕事への出勤頻度が増えた
・今後はパラスポーツ(アーチェリー)への挑戦を検討中




利用頻度:週2回(90分/回実践)