東京都世田谷区Y様(80代男性)
「どうでもいいよ」と無気力で閉じこもる毎日

「やってみたい」が生まれ、楽しみがある日々
- Y様(仮名)
- 居住地:東京都渋谷区
- 年齢:80代
- 性別:男性
- 診断名/症状:脳梗塞後遺症、高次脳機能障害 他
- 生活環境:独居
- 発症からの期間:8年
ご本人の希望
「(したいことは)ないね」
「どうでもいいよ」
「どうでもいいよ」
ご家族の希望
妻「どうしたらいいかわからない」
「メンタルフォローをしてほしい」
「日中何かしてほしい」
「メンタルフォローをしてほしい」
「日中何かしてほしい」
OTキャンプでの成果
当初の状況
きっかけは、内縁の妻からのご相談。
「最近、毎日何回も電話で希死念慮のような言葉が出ることもあり、怒りっぽくなっていてどう関わったらいいか分からない。
私も正直、限界に感じている。
日中ずっと寝ていて、このままだとボケてしまうのではと心配。
いろいろ試したそうだがどれも受け入れが悪くて続かない(妻からドリルや読書などをしてほしいという希望があったが本人は拒否されたそう)
何か一緒にできることを見つけてほしい」――そうした切実なご相談がありました。
クライアントは「別にしたいことはない」「どうでもいいよ」と話され、どこか諦めたようなご様子。
日中はテレビの前のリクライニングチェアで長時間を過ごし、姿勢が崩れた状態のまま寝ている状態が多く、椅子からの立ち上がりやトイレ動作、入浴動作にもお手伝いさんの介助を要いていました。
クライアントの全てを内縁の妻が管理している状況であったため、クライアントは責任や役割を感じる場面は一切なく、ルーティン化された受け身の日々を過ごされていました。
週2回、訪問リハビリも導入されていましたが、内容は主に「歩く練習」に限られ、日常生活や心の活性につながる関わりは十分ではなかったようでした。
かつては多趣味でおしゃれを楽しむ方だったそうですが、今は活動や参加の機会はほとんどなく、後遺症の影響からか会話もうまく噛み合わないことで、お手伝いさんとも必要最低限の会話しかないような状況で、「(クライアントは)認知症だから仕方ない・・・」という誤解も生じていました。
こうした悪循環の中で、クライアントの無気力は深まっており、支える妻もどう接していいか分からないと疲弊していく状況でした。
サポートの内容
目標:「少しでも楽しみのある暮らしへ
「メンタルの安定」
「内縁の妻の負担軽減」
──この3つを軸に、内縁の妻とすり合わせながらサポートを開始しました。
クライアントとの実践―「心が動く瞬間」を見つける―
内縁の妻への依存や易怒性を少しでも和らげるため、まずはクライアントの「心が動く瞬間」=意味ある作業を探すことから開始。
そして、見つけた瞬間はすぐに行動に変えることを重視し、数多くの実践を重ねてきました。
・「昔住んでいた家を見たい」と語られた際には、車でドライブ。
地元の街並みを懐かしそうに案内してくださる姿が見られました。
・「温泉なら行ってみたい」「飛行機はよく見に行ったよね」「昔通っていたジャズバーはまだあるかな」などの言葉を拾い、体験へつなげました。
・ご友人の結婚式への参加やホテルのレセプションパーティ、初詣、お墓参りなども実践。
反応が良く、楽しみや達成感を感じられる機会となりました。
関わり方の教育とチーム連携 ―理解される環境づくり―
当初、お手伝いさんたちはクライアントを「認知症」と捉えており、接し方に戸惑いもありました。
そこで、高次脳機能障害の特性や対応のポイントをエピソードや資料で共有し、尊厳を守る言葉がけや関わり方をチームで学び合う体制を整備。
クライアントの変化や実践内容を日々密に報告・共有し、正しい理解のもとで関わってもらえる環境を作りました。
施設入所へのサポート ―安心して次のステップへ―
将来を見据え、内縁の妻の希望に沿って、施設入所に向けた情報収集・見学・外泊体験などをフルサポート。
施設スタッフとの連絡調整や、クライアントの状態・意向の代弁も行い、安心して次のステップを選べるようにサポートしました。
生活支援・環境調整 ―自律を促す日常の工夫―
介助指導や日常生活動作の見直し、家具・導線・福祉用具の選定なども実施。
生活環境を整えることで、介助量の減少や自立行動の促進につながりました。
サポートの成果
①心の安定と穏やかさ
意味ある活動を重ねるうちに表情が和らぎ、易怒性は消失。
内縁の妻からも「楽しそう」「穏やかになった」との声が届くようになりました。
②コミュニケーション力の向上
会話の理解や表出が改善し、初対面の人とも自然に会話できるように。
マンション管理人への電話対応も自ら行い、近所のバーテンダーやスタッフからも「しっかりしている」と驚かれるほど、意思表現や社会的適応力が向上しました。
③活動・参加の拡大
・介助量は減少し、リクライニングチェアから自ら立ち上がることが可能に。
・お手伝いさんとも一緒に散歩や外出が可能に。
・仏壇への手合わせや身なりを整えること、プレゼントされたお花の水やりなど日課を行い、少しずつ役割や責任を持つ習慣が生まれています。
現在、OTとの実践でシュミレーションゴルフや鮎釣りなども予定。
クライアント自身も意志を伴った活動を楽しみとして受け止めており、こうした活動・参加が暮らしの中の楽しみや生きがいにつながるようサポートしています。
きっかけは、内縁の妻からのご相談。
「最近、毎日何回も電話で希死念慮のような言葉が出ることもあり、怒りっぽくなっていてどう関わったらいいか分からない。
私も正直、限界に感じている。
日中ずっと寝ていて、このままだとボケてしまうのではと心配。
いろいろ試したそうだがどれも受け入れが悪くて続かない(妻からドリルや読書などをしてほしいという希望があったが本人は拒否されたそう)
何か一緒にできることを見つけてほしい」――そうした切実なご相談がありました。
クライアントは「別にしたいことはない」「どうでもいいよ」と話され、どこか諦めたようなご様子。
日中はテレビの前のリクライニングチェアで長時間を過ごし、姿勢が崩れた状態のまま寝ている状態が多く、椅子からの立ち上がりやトイレ動作、入浴動作にもお手伝いさんの介助を要いていました。
クライアントの全てを内縁の妻が管理している状況であったため、クライアントは責任や役割を感じる場面は一切なく、ルーティン化された受け身の日々を過ごされていました。
週2回、訪問リハビリも導入されていましたが、内容は主に「歩く練習」に限られ、日常生活や心の活性につながる関わりは十分ではなかったようでした。
かつては多趣味でおしゃれを楽しむ方だったそうですが、今は活動や参加の機会はほとんどなく、後遺症の影響からか会話もうまく噛み合わないことで、お手伝いさんとも必要最低限の会話しかないような状況で、「(クライアントは)認知症だから仕方ない・・・」という誤解も生じていました。
こうした悪循環の中で、クライアントの無気力は深まっており、支える妻もどう接していいか分からないと疲弊していく状況でした。
サポートの内容
目標:「少しでも楽しみのある暮らしへ
「メンタルの安定」
「内縁の妻の負担軽減」
──この3つを軸に、内縁の妻とすり合わせながらサポートを開始しました。
クライアントとの実践―「心が動く瞬間」を見つける―
内縁の妻への依存や易怒性を少しでも和らげるため、まずはクライアントの「心が動く瞬間」=意味ある作業を探すことから開始。
そして、見つけた瞬間はすぐに行動に変えることを重視し、数多くの実践を重ねてきました。
・「昔住んでいた家を見たい」と語られた際には、車でドライブ。
地元の街並みを懐かしそうに案内してくださる姿が見られました。
・「温泉なら行ってみたい」「飛行機はよく見に行ったよね」「昔通っていたジャズバーはまだあるかな」などの言葉を拾い、体験へつなげました。
・ご友人の結婚式への参加やホテルのレセプションパーティ、初詣、お墓参りなども実践。
反応が良く、楽しみや達成感を感じられる機会となりました。
関わり方の教育とチーム連携 ―理解される環境づくり―
当初、お手伝いさんたちはクライアントを「認知症」と捉えており、接し方に戸惑いもありました。
そこで、高次脳機能障害の特性や対応のポイントをエピソードや資料で共有し、尊厳を守る言葉がけや関わり方をチームで学び合う体制を整備。
クライアントの変化や実践内容を日々密に報告・共有し、正しい理解のもとで関わってもらえる環境を作りました。
施設入所へのサポート ―安心して次のステップへ―
将来を見据え、内縁の妻の希望に沿って、施設入所に向けた情報収集・見学・外泊体験などをフルサポート。
施設スタッフとの連絡調整や、クライアントの状態・意向の代弁も行い、安心して次のステップを選べるようにサポートしました。
生活支援・環境調整 ―自律を促す日常の工夫―
介助指導や日常生活動作の見直し、家具・導線・福祉用具の選定なども実施。
生活環境を整えることで、介助量の減少や自立行動の促進につながりました。
サポートの成果
①心の安定と穏やかさ
意味ある活動を重ねるうちに表情が和らぎ、易怒性は消失。
内縁の妻からも「楽しそう」「穏やかになった」との声が届くようになりました。
②コミュニケーション力の向上
会話の理解や表出が改善し、初対面の人とも自然に会話できるように。
マンション管理人への電話対応も自ら行い、近所のバーテンダーやスタッフからも「しっかりしている」と驚かれるほど、意思表現や社会的適応力が向上しました。
③活動・参加の拡大
・介助量は減少し、リクライニングチェアから自ら立ち上がることが可能に。
・お手伝いさんとも一緒に散歩や外出が可能に。
・仏壇への手合わせや身なりを整えること、プレゼントされたお花の水やりなど日課を行い、少しずつ役割や責任を持つ習慣が生まれています。
現在、OTとの実践でシュミレーションゴルフや鮎釣りなども予定。
クライアント自身も意志を伴った活動を楽しみとして受け止めており、こうした活動・参加が暮らしの中の楽しみや生きがいにつながるようサポートしています。
利用頻度:当初は週2回集中的に実践(90分/回実践)
支援期間:2年(発症後8年目よりサポート開始)
支援期間:2年(発症後8年目よりサポート開始)
