スポーツを見ていても、
監督やコーチが変わった途端に、
チームの流れが変わる場面がある。
同じ選手でも、
関わる人が変わるだけで、
引き出されるものが変わる。
私自身も、
ピアノや書道を習ってきた中で、
それを感じてきた。
教え方だけではなく、
見られ方や関わり方によって、
伸び方は大きく変わる。
よく見てくれていると感じるとき、
自然と楽しくなり、
結果もついてきた。
子育ての中でも、
似たようなことを感じる場面がある。
どこの学校に入れるか。
どの環境を選ぶか。
そうした話はよく出るが、
平川の関わりを見てから、
少し見え方が変わった。
どこに入るかよりも、
どんな人が関わるか。
場所や制度よりも、
人そのものが環境なのだと感じるようになった。
人は、人との関係の中で変わっていく。
それはリハビリの場面でも、
同じように起きているように見えた。
どこで受けるかではなく、
誰と関わるか。
もちろん、
組織や環境も影響する。
でも、その中で実際に関わるのは、
やはり「人」だった。
そうした関わりの中で、
変化が起きていく場面を見てきた。
すぐに変わるわけではないが、
少しずつ動き出すように見えた。
長く動きが止まっていた人が、
外に出るようになる。
自分のことを話さなかった人が、
やりたいことを口にするようになる。
無気力に見えていた人が、
表情を変え、
行動を変えていく。
その変化は、
特別なことをしているというより、
関わりの中で少しずつ起きているように見えた。
人は、
人によって動かされることがある。
関わる人の言葉やまなざしが、
その人の見え方や選び方を、
少しずつ変えていく。
そして、
人によって、止まってしまうこともある。
良くも悪くも、
人は人の影響を受けている。
だからこそ、
誰と関わるかは大きい。
どんな場所にいるか以上に、
どんな人と関わっているか。
その違いが、
その人のその先を、
静かに分けていく。
私自身も、
誰と関わるかで変わってきたのだと思う。
文:渕之上